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住宅基礎屋が儲かるカラクリは?回転数と相乗効果
住宅基礎屋が儲かるカラクリは?回転数と相乗効果
2020年4月16日
こんにちは、東京立川にある基礎工事会社、株式会社M.D.Mです。
関東一の住宅基礎屋になることを目指して、社員一同、日々努力をしています。
今回は住宅基礎屋が「儲かる」ための前提を抑え、弊社M.D.Mはどのように利益を出しているのか、そのカラクリまでをご紹介しようと思います。
まずは前提となる、住宅基礎屋が建設業の中で担う範囲と、代表的な工法2つをご紹介したいと思います。
基礎屋は住宅建設時の「オールマイティプレイヤー」
弊社M.D.Mが手掛ける基礎工事は、約8~9割が戸建てメインとなっています。
その他、担当案件は商業施設です。こちらは約1~2割ほどの基礎工事を請け負っています。
戸建ての基礎工事費用となると、人件費込みで一棟あたり約100万円、そのうち弊社の利益は2~3割という内訳となっています。
また、弊社社員の営業努力や、信頼を得ているハウスメーカー様からのご依頼でありがたいことに毎月約2,000~3,000万円もの売上があります。
一棟あたり100万円とすると平均して、毎月20~30棟の基礎工事を担当しています。
対応エリアは主に東京都立川市をメインに、首都圏を中心に関東全域を担当しています。
マンションやビルは基本的に住宅基礎工事の対応は行っていません。鉄筋、型枠大工などそれぞれ専門分野が現場に入る大規模な建設物に対し、住宅基礎屋とは1社で全てを納めることが仕事です。
体力はもちろんのこと、先々の段取りまで考えなくてはいけない頭脳や幅広いスキルまでもが求められるのが住宅基礎屋なのです。
2種類の住宅基礎工法「ベタ基礎」「布基礎」
今、住宅基礎には一般的に2つの工法が用いられています。
まず1つが、柱を立てる所だけに基礎を立ち上げる、昔ながらの「布基礎」と呼ばれる工法です。
「布基礎」は、いわばお家を”点”で支えるイメージです。
対し、「ベタ基礎」と呼ばれる工法は、立ち上がりの部分に加え、床一面を鉄筋とコンクリートで固めてしまう基礎の作り方です。
“点”に対し、ベタ基礎はお家を「”面”で支える」と捉えていただいて構いません。
阪神淡路大震災以降に広まった「ベタ基礎」は今の住宅基礎の主流であり、弊社の得意とする工法でもあります。
正確に言えば「布基礎」も無くなったわけではありません。
住宅基礎会社によって得意な工法は選ばれており、「布基礎」と「ベタ基礎」は、ハウスメーカーの方針やコストなどによっても使い分けられています。
新規参入が難しいからこそ、見出せる住宅基礎屋のチャンス
先程、ご説明したのは住宅基礎屋の2つの大前提です。
ここから、どう「稼げば」いいのか掘り下げていこうと思います。
まず、以上から割り出せるポイントとして、
需要があるにもかかわらず、新規参入が難しい現状が見えてきます。
分業化されていない住宅基礎屋は、材料屋との契約から重機の購入までイニシャルコスト(初期投資)が高額であること、それぞれの分野に専門技術が必要であるため、1から始めることは建設業の中でもハードルが高く設定されております。
しかし、それは裏を返せば「競合他社が少ない」ことをも意味しております。
また今、住宅基礎屋は「新築は売れなくなってきている現状」を直視しなければなりませんが、それはあくまで「建売」の場合です。
弊社、M.D.Mの案件は8〜9割が注文住宅、仕事が途切れることはございません。
つまり、軌道に乗ってさえしまえば、安定した将来性を見出せるのが住宅基礎屋、ひいては弊社M.D.Mの強みでもあるのです。
住宅基礎屋が儲かる工夫、会社はとにかく”現場数”を増やす
ここから弊社M.D.Mが実践している「住宅基礎屋」が利益を出す工夫をお話しして行こうと思います。
一件あたりの利益率が他の建設業と比較した時、あまり大きくない基礎住宅屋が利益を上げるための努力は、とにかく「案件を多く受注すること」です。
弊社M.D.Mは、職人を遊ばせない、通年を通して仕事がある状態にしています。
通年の状態を保つには営業努力を欠かさないのと、仕事依頼をもらうために基礎工事の品質を日々上げています。
いかに職人の仕事の生産性を上げるか、弊社の職人に対する教育はこのような取り組みを行っています。
・業務内容を明確に「見える化」
・個人単位での住宅基礎工事の技術力向上
・仕事のモチベーション維持
・社長を含めた全社員との信頼関係を築く
会社の体制をどのように整えたら、全社員が毎日仕事に没頭できるか、環境づくりを日々、模索しています。
また弊社は、職人1人当たりに対し、稼働領域が広がれば広がっただけ、出来ることが増えるに従って、その頑張りを給与やボーナスという形で還元しております。
実は住宅基礎工事会社で昇給が頻繁に行われることは珍しいことでもあります。
それは先にお話しした通り、住宅基礎屋は利率が控えめであるからです。
弊社M.D.Mは給与で引き出せる職人のやる気と、その分、納められる現場数を相乗的に増やしていくこと、回転数をあげていくことで利益を出しています。
社員同士のやる気も相乗効果に
弊社には、ベトナムから実習生が何名も所属しています。
彼らは、非常に仕事に対して、モチベーションが高く、日々成長をしています。
そのうちの1人は1mm単位が求められる細かい”墨出し”などの作業こそまだ覚束ないものの、給与を上げたいハングリー精神から、今の親方クラスが2〜3人で数年かけて行っていた仕事量を1人でこなすまでの成長をたった”1年”で遂げました。
というのも、ここまで仕事に向き合えるには、社内制度が整っているから安心して働けるところです。
弊社は、海外からの技能実習生の受け入れや地方から上京してきた若手職人を積極的に雇用したいという思いから寮を完備しておりますので、住み込みでも働けます。
また、一人親方の方も協業として、弊社の担当案件をご依頼することも可能です。
弊社社員と協業会社共に、基礎工事で使用する工具は全て貸し出しが可能です。
このように新人や働く仲間同士が刺激を受けて、やる気を出しているのが弊社自慢の職人たちです。
昔気質の「見て覚える」のやり方を疑問視し
「なんでもやらせてみる」方針を大事にしている弊社では職人の成長も早く
相乗的に上司までもがやる気を出す結果になっています。
現場数をこなす以外で利益を出すために
弊社は基礎工事の注文住宅がメインです。そのため、お客様から常に注目されて当たり前の立場です。
それを意識した上で、弊社の社員一同、お客様に寄り添う姿勢をとっています。挨拶から始まり、進行度合いの報告、その日にする施工の説明をします。
また、社長自身もなるべく現場に顔を出します。社長だから現場の職人任せにせず、現場の職人たちが施工をしやすい環境を社長だからこそ見極め、まとめることが出来るからです。これにより、効率的な現場環境とお客様との連携が成熟し、基礎工事会社としての利益につながります。
さらに、常日頃からお付き合いのあるハウスメーカーや注文住宅での受注を受けたお客様だけでなく、様々な方面の方々にも顔を合わせに行きます。それが時には新たな紹介や出会いを経て、次の仕事につながります。色んな方と出会うたびに、一期一会の精神がごとく、配慮や姿勢を大事にします。その積み重ねにより、信頼を生み、一度依頼して頂いた方に再び依頼して頂ける機会も生まれるというわけです。
その結果、今では良いお客様とのご縁がより深く、広く、成熟して参りました。おかげさまで、現場で数をこなすことができております。
独立した当初は、弊社のみにお任せくださるお客様はもちろんおりませんでした。だからこそ、まずは様々な仕事、様々な出会いの一つ一つを大切にし、人脈を広めることに努めていったのです。いわば、この業界は横のつながりが大変重要だからこそ、多くのつながりの一端に加えていただくよう尽力しました。その結果、めでたく仕事をじかに請け負う機会が増えていったのです。
当然ながら基礎工事会社における注文住宅は、出来合いの分譲戸建と比べて費用がかかります。弊社では基礎工事からの注文住宅を対象としているからこそ、弊社を選んで良かったと実感していただくために品質を高めるだけでなく、一切の妥協を許しません。
もちろん、会社の利益にもつながるよう、効率の悪い作業などは無いか、費用を抑えられる点は無いかといった点は常々精査しております。しかし、基本的にお住まい自体の材料費を劣化させる方向でのコストカットはさせない方針です。
基礎屋で儲かるのに国家資格は必要?
基礎工事会社として儲けを出す上で、特別な資格が必要ということは一切ありません。
それよりも基礎工事会社としての信頼や施工の品質向上のため、社員や会社のスキルを高めることが必要です。
個人のスキルであれば、先回りした行動や段取りが求められます。具体的には、現場の片付けがスムーズか、周囲の状況を把握して自分の仕事に反映できるか、などです。
例えば、お客様からの受注を受けて、基礎工事の工程の一つ、鉄筋を組むにあたって、事務所で前日に打ち合わせを行ったとします。その際に、現場の職人がすぐに現場で動けるように、情報の共有を徹底することです。
さらに社長による段取りの確認です。施工中も社長が現場まで見に行く、あるいは職人に写真を撮って貰ってチェックする工程があります。そこで社長が段取りの良し悪しを確認するというわけです。
その結果、段取りが良くなり、技術力も上がっていきました。さらに、親方とのコミュニケーションを活発にし、現場の連携を取らせていることも、段取りが良くなる一因と考えられます。連携が良くなるほど、情報の共有と作業効率が向上していくからです。
会社のスキルとしては、監督にしかできない仕事を監督が集中できる環境を会社がどれほど作れるかです。MDMのお客様は主にハウスメーカーです。ハウスメーカーということは、監督が相手となります。しかし、現在監督も人員不足の状況です。だからこそ、監督に仕事をMDMに任せて良かったという安心感を与えるよう日々努めています。具体的には、事前に監督より現場の写真を送っていただき、現場の情報をつかませていただきます。そこで、基礎屋の仕事とは別に、監督が行う仕事の一部をお手伝いさせていただきます。
例えば、地縄張りです。家が建つ前のお祓いにあたり、ここに家が建つという目印の紐を組みます。その地縄張りを、現場に訪れた際、社長が行います。ちなみにこれはMDMでもサービスの一つです。
監督が多忙であるからこそ、なるべく監督が必要最低限の監督にしかできない調査や確認だけで仕事が済むように、少しでも余裕を感じていただけるように、監督の仕事を基礎屋でもお手伝いしているというわけです。
こういった配慮の積み重ねにより、お客様との信頼を築いております。
見積もりで利益を出すための内訳は?
注文住宅の場合
まず、利益をもらえるように交渉を丁重に行います。面積、施工内容、道路情報によって見積もりが異なるためです。注文住宅の場合、MDMが現場の調査をして、見積もりを出します。その際、弊社では2〜3割の利益が出る程度で見積もります。いわゆる赤字にならない程度です。
商業施設の場合
見積もりをする場合もありますが、ハウスメーカーから単価が決まっており、「この価格で」と依頼を受ける場合もあります。その際は、利益が出せると見込めればお受けし、出ないと見込めれば丁重にお断りいたします。
営業力が強い理由について
独立した当初は、お客様や知人からの紹介や、HPからの集客、お電話でのアポイントメントにより営業を行なっておりました。
営業では、会社の強みや基礎工事の品質も必ず伝えていました。他には無い強みとして、「MDMはまだ一流の腕を持つ会社では無いが、とにかくフットワークが軽い」ことなどを挙げていました。一方で、「ここを直してほしい」「この現場を見てほしい」といったお客様から依頼があれば今すぐ行きますという状況を作っていたことも、今につながった一因だと思われます。
現場での営業は?
監督や職長に対して仕事を振っていただくためにも、現場の検査や鉄筋を組む際に営業をしていました。「次の現場はどんな感じですか?」といった風に状況をうかがって、よろしければお手伝いをさせてほしいと申し出ておりました。また、街中で他社が基礎工事の現場をやっていたら、監督に直接、社長や営業が声をかけておりました。
今はありがたいことに、お客様が多い状況を作れています。担当したお客様からのご紹介やテレアポに始まり、今では固定のお客様が決まり、そのお客様からさらにご紹介や仕事をいただける会社へと成長いたしました。
営業で案件が取れたり、利益が出て儲かったら?
営業で案件が取れた場合、年に3回、ボーナスという形で還元しています。
職人の場合、ある程度の技術力があれば還元という形を取っています。さらには、施工の早さと気遣いを考慮しています。
一人前の職人であれば仕事はできて当たり前なので、仲間との連携をうまく果たし仕事を回せているか、こなせているかなどを見ています。
気遣いとは、まとめ役ができているかどうか、監督とのコミュニケーションを取れているか、社長の職務を積極的に補佐できているか、などを見ています。要は、相手の立場に立った行動ができるかどうかが大きな賞与の目安となります。
営業面や施工面での品質向上のためどういう努力をしている?
ミーティングを細かく、施工前も、施工中も、さらには松田社長が仕上がりの現場を回って、是正して、次の施工の指示を出します。
仕事に関して気付いたことはすぐさまLINEで共有し、情報を把握した状態でミーティングでの打ち合わせをします。
意見を求める際は、全社員に投げかけて、ホワイトボードで色んなことを伝えていきます。1人ずつどう改善したらいいか、どう思っているかを聞いていきます。違う現場であれ、他人任せにはしません。仕事の受注をしたらまずは全てMDMの全員で把握します。現場は違うとしても自分ごとで考えられるように教育しています。チームで現場を納めていくことを大事にしているというわけです。
住宅基礎工事会社、さらには建設業の改革を共に行う協力会社に求めること
弊社が手掛ける基礎工事は、戸建てが8~9割を占めています。
施主様とのやりとり含め、お客様とのやりとりにも丁寧に対応しています。
そのため、基礎工事は住宅の基礎の部分となりますから一人親方へ仕事依頼をする際には
ある程度、弊社が基準としている最低限の技術力、もしくはそれ以上のことを求めています。
一人一人の裁量や職人としての技術力はありますから、まずは一棟を共に施工を行い、細かいところまで拝見させていただきます。
地方から一人親方で独立をされて
関東へ上京し「住み込みで基礎工事の仕事をしたいです」という意思のある方
さらには親方として、安心して働ける環境を求めている方を弊社は大歓迎しています。
基礎工事で使用する工具は全て貸し出しを行いますし、一人親方の場合、材工か手間受け、どちらでも柔軟な対応が可能です。
手間受けの場合、一棟100万円として契約し、総裁で弊社から請求書を提出させていただきます。
弊社は利益を求めようとは致しません。
手間受けとしてご依頼があった場合には、まず発注書を提出させていただき、営業経費として1割をいただきます。お互いが気持ちよく仕事をするために歩み寄るご提案をさせていただいています。
また、地方と都内では一棟の基礎工事費用が異なります。
地方ですと、工具が少ないことや生コンなどの台数も少ないなど基礎工事における準備が少ないです。
ですから、一棟に対しての費用が高額で都内に比べ5倍にも異なる場合もあります。
若手で基礎工事会社に勤めていらっしゃって、将来独立希望をしている方は、是非、弊社で仕事を覚え、技術を学びつつ、独立支援制度を活用していただきたいと思います。
東京の住宅基礎屋ならM.D.M、
協力企業様と新入社員を幅広く募集しております!
弊社M.D.Mは、営業努力と人との繋がり、ご縁から仕事依頼があり
毎月職人を休ませることなく、定期的に仕事がある状況です。
しっかりと品質を保ち日々、基礎工事を請け負っています。
その上でまだまだ成長をする意向を持っており、協力会社様と、弊社の戦力となる社員を広く募集しております。
東京の住宅基礎工事でお悩みをお持ちであれば、是非一度弊社にご連絡をしてください。
柔軟かつ迅速な対応を心がけて参ります!